後妻業 第2話 夫を自らの手で殺す武内小夜子｜見逃し配信を無料で視聴

今回の見どころは「木村佳乃さんの泣いた後の赤い鼻」ですw

ドラマの終盤になるまでは、わりと木村佳乃さん演じる小夜子のことを｢こいつ、最低やなー｣とか思いながら見てるんですけど、最後、宮本浩次さんの冬の華が流れ始めたぐらいから一気にドラマが叙情的になり、小夜子の人生が悲しくも美しいものに見えてくるという不思議な感覚におそわれます。

木村佳乃さん、教会で祈るシーンの後、道を歩くとき鼻が真っ赤なんですよね。具体的に木村佳乃さんがたらたらと涙を流しているシーンはないんですけど、その赤い鼻を見たときに、すごく泣いていたんだということがわかります。ある意味、涙を流すシーンがあるよりも、インパクトがあるというか木村佳乃さんの女優としての力量を感じました。
そして、高橋克典さん演じる柏木、普段は小夜子にひどいことばかり言い、お金にがめついなという印象なのですが、教会で祈り終えた後、殺してしまったおじいさんの死を悼んで泣いた後の一番辛い小夜子を外で待ってくれているんですね。

そして、そっと小夜子に寄り添う。普段優しくなくても、肝心なときには必ず側にいて支えてくれる男性ってすごい魅力的！　高橋克典さんの大人の落ち着いた魅力が全面に現れていて、キュンキュンします。惚れてまうわ。(笑)

果たして小夜子は本当に耕造を殺したのか？

武内小夜子（木村佳乃）はついに中瀬耕造（泉谷しげる）の遺産を手にしました。その方法はとても手馴れていてさすが後妻業のエースと言った感じでした。柏木亨（高橋克典）とのチームワークも抜群でこれまで同じ手口で沢山の遺産を手にしてきたんだと思いました。

しかし、小夜子は亨と違ってどこか罪悪感を感じているように見えます。夫を殺した後は決まって教会で懺悔をしていることからも後ろめたさを感じているのが伝わってきました。
後妻業を辞めたくても辞められない、そんな風に見えます。さらに小夜子は幼少期に施設で育ったこともわかりました。家族がいない寂しさをお金で満たしているのかもしれません。

本多芳則（伊原剛志）から小夜子の過去を聞いた中瀬朋美（木村多江）は、小夜子が後妻業であることを確信します。これから朋美がどのような方法で小夜子を追い詰めていくのか楽しみです。シリアスなドラマではありますが、小夜子と朋美のバトルは毎回どこかクスッと笑える要素があって面白いです。

亨の指示で小夜子は耕造を殺したように見せかけていましたが、もしかしたら生きているのかもしれないと思わせる終わり方でした。最後のシーンで出てきたのは果たして耕造なのか気になるところです。

夫を自らの手で殺す武内小夜子（木村佳乃）と時々彼女が見せる寂しそうな顔

武内小夜子（木村佳乃）は内縁の夫を病死に見せかけて殺してしまう極悪非道な女なのに、なぜか憎み切れません。自由奔放で自分のしてることを少しも悪いと思っていないキャラ設定がすごすぎて、逆に感心する！見ていて爽快感があるくらいです。
これだけ悪女に徹していてもキュートに見えるのは、木村佳乃さん自身のちょっと天然なキャラクターも関係していると感じます。
内縁の夫の中瀬構造（泉谷しげる）役の泉谷しげるのすっかり老いぼれてしまった老人の風貌が見事、まさに若い女に騙されそうでなりきり具合が最高でした。
武内小夜子（木村佳乃）と中瀬朋美（木村多江）の言い合いや争いは見ていてクスッと笑っちゃうくらい面白いです。
重いテーマをコメディタッチで描いているので、エンターテインメントとして純粋にドラマを楽しめるようになっているからまた見たくなる。しかも武内小夜子（木村佳乃）の生い立ちや過去には、絶対何かありそう！後妻業に手を染めるきっかけが隠されているようなシーンがあって、それがとても気になります。
ラストには中瀬構造（泉谷しげる）が死んだ後、一人で教会に行く武内小夜子（木村佳乃）や彼女が夫との楽しかった場面を回想するシーンがあり、彼女にだって少しは情や罪悪感があると勝手に想像し、そうであってほしいと思う自分がいます。